家族に病人がいると
必ずあてにされる。
あてにされるのはいい。
でも、対等な立場にいる人間たちが
私達には病気のこと分からないから
と言って逃げ出すことは許せない。
そしてそういう奴は
どうでも良いことにこだわり、文句を言う。
本物の馬鹿だ。
JOHN WICK を観た後に しあわせのパン を観て、もいちどJOHN WICKを観る
TUTAYAのレンタルでDVDを観た。
育児中は店舗にいくのが面倒。一番近い店舗は地下にありエレベーターがなかったから、ベビーカーは無理。
だからTUTAYA discusで、郵送のレンタルが便利だった。
今もなんとなく契約したままで、月に4枚DVDを借りてみているが、今ではネットもあるし…
契約終了するタイミングを逃している。
で、消化試合みたいにDVDを借りてみる感じで適当に選択しているため、手元に来てから
ああこれ予約してたか…?
となって、時間あるときに一気にみる。
一度に2枚郵送されるから、2枚を一気にみるわけなんだけど、今回はタイトルの映画を二本みた。
69年式のマスタング、素晴らしい車だ。
アクションは良くて、お腹いっぱい、人が死ぬ。
で、そのあと、しあわせのパン。
しあわせのパン
何も感じなかったが、北海道の素敵な風景がみられたね。
そしてお腹いっぱいになったけども、ジョナサンをもう一度みたらスッキリした。
Aさんががんと付き合いながら働くこと-乳がん 抗がん剤治療による副作用ー神経障害
前回から
…続き
抗がん剤治療を始めてから三週間が過ぎた頃、Aさんは脱毛の他に気になる身体の変化を段々と感じるようになりました。
それは手足の先が冷たくなり、冷えたままにすると痺れたようにピリピリすることでした。
がんという病気を抱えていても、Aさんは出来るだけ実家の両親の手を煩わせることなく、家事、育児に力を尽くしたいと強く思っていました。特に育ち盛りの子供達がいるため、食事は自分で作りたいと取り組んでいました。
しかしながら手足の痺れを感じるようになり、包丁を握りにくくなってきたことが気になっていました。またお箸をつかったり、裁縫などの手先を使う細かな作業も難しいと感じていました。手に力が入らないようにもなりました。
この手足の痺れ、ピリピリ感は強くあらわれる日もあれば、比較的治っている日もありました。
Aさんは主治医から聞いていた通り、普段から手足を冷やさないように気をつけるようにしました。
いつでも足を温めるられるように、足浴をするためバケツも用意しました。
特に就寝中に足が痺れて目が覚めてしまうことが多かったため、よく眠前に足浴をしました。入浴だけでは足がすぐに冷たくなってしまうため、眠る前にバケツに40度くらいのお湯を入れ、足をゆっくり温めるようにしました。足は眠る前には驚くくらい、感覚がなくなっていることに気が付きました。保健師からは、感覚が鈍くなっているため火傷に気をつけるように言われていました。たしかに、足の感覚が鈍りとても熱いお湯でもなかなか心地よく感じなかったのです。そのためAさんはお湯を熱くしすぎないように気をつけて、足し湯をしながらゆっくりと足を温めるようにしました。
指先も同様に、在宅中でも薄手の手袋をするようにしました。素材は絹や綿などで、1,000〜2,000円程度で購入しました。最初は一々手袋をしたり外したり煩わしく感じていましたが、指先が冷えきるまえに対処すると、ピリピリ感が減ることがわかりました。
Aさんは、治療が終われば副作用は治るのだから、無理はせずに向き合っていこう、という夫の言葉で、料理などの支度も夫に変わってもらったり、お惣菜を買ってきたり、少しずつやり方を意識して変えました。Aさんは元々責任感が強く、主婦として家事は自分の役割であると考えていました。しかしながら、小学生高学年になる長子が積極的に家事や下の兄弟の世話を手伝ってくれたり、夫が朝食の支度をするようになったり家族がAさんを支えました。Aさんは副作用とうまく付き合いながら日常を過ごし治療を継続していく為には、頑張りすぎてはいけないと思うようになりました。
Aさんのがん、生きること、働くこと
女性のガン、働くこと-乳がん
⑴脱毛について(抗がん剤治療の副作用)
Aさんは45歳女性です。空港の近くにあるホテルの事務として勤務しています。
家族は夫、小学生の子供が2人、近隣にご自身の両親がお住まいです。
Aさんが43歳のときに会社の健康診断の結果から、乳がんの疑い有り、と分かりました。
乳腺外来を受診し、結果はステージⅡの乳がんでした。
Aさんの会社には社員用の健康管理室はありませんでした。会社が産業保健を外部に委託していました。そこは病院が併設された健康管理センターでした。Aさんが最初にガンの疑いがある、とされたときには産業医と産業保健師から健康診断結果の説明を受けていました。Aさんが一番心配だったことは、仕事を続けながら治療ができるのかどうかでした。お金がなければ治療に専念できないことは知っていました。
外来の結果が出たあと、主治医からも産業医からも、治療は大変だが今の生活は可能な限り維持することが肝要です、と言われました。また仕事は休みながらでも辞めないことも強くすすめられました。
Aさんの病気のことは一部の上役のみが知るところとしました。そしてAさんが信頼している一部の同僚にはAさん本人が伝え何かあったときには助けをお願いしました。
Aさんは仕事を休みながら、外科的治療による病巣部摘を終えました。しかしながら、再発予防のため抗がん剤治療はしばらく続ける必要があると、主治医から言われました。
三週間に一度のペースで抗がん剤治療を外来で受けました。
Aさんの治療で使用した抗がん剤は副作用に、脱毛、手足のしびれなどが強くでるものでした。
Aさんが仕事に本格的な復帰をしてから気になったのは、脱毛でした。また他の副作用のこともどのように身体に現れるのかイメージ出来ませんでした。
その頃にAさんに産業保健師から連絡がありました。入院中に見舞いに訪れていた保健師でした。保健師からは治療のことは産業医にもその都度伝え必要の際には仕事を休むことや、仕事の調整について上役に産業医や保健師から連絡すると言われました。Aさんは脱毛のことなど心配なことを保健師に伝えました。保健師からは、病院からも説明があったかもしれませんが、と確認の上、副作用を含め体調のことは毎日メモ書きするよう言われました。副作用には波があること、一定の現れ方があるため予測できるものもあること、外来治療してから3日間は仕事を短くしてもらうなど、予め上役に相談することを勧められました。Aさんは上手く上役に説明ができるかどえか心配な旨を伝えると、保健師から上役に説明をすることになりました。長期に渡る治療のため、治療期間の目安のこと、医療機関と産業医が連絡を取り合うことなどを含め上役に説明してもらうことにしました。
そして一番気になっている脱毛については、まずはウィッグに合わせた髪の長さにカットしてはどうかと保健師から言われました。抗がん剤治療を始める前後に短めにカットしておき、ウィッグにしてもあまり変化を感じさせないようにしてはどうかと。また事前に練習して装着出来るようにともすすめられました。Aさんはあまり髪を短くするのは好みませんでした。しかし、フルウィッグは20万円以上しました。ロングのフルウィッグはさらに数万円上乗せされます。そのためロングのフルウィッグではなく、短めのフルウィッグを購入していました。
Aさんは髪を切ってウィッグに揃えました。そして事前にウィッグをつけ、助言のとおりスーパーなど出かけました。誰にも気付かれなかったようでした。会社の人はさすがに気付くだろうけれど、知らない人からジロジロ見られることはなく、Aさんはホッとしました。
そして治療がすすむと本格に脱毛してきました。鏡をみるのが怖くなりました。しかし家族からは、ウィッグが良く似合っていると褒められました。夫からは、抗がん剤治療が終われば髪は生えてくるとわかっているのだから、今はウィッグの力をかりよう、と言われました。Aさんは最初はウィッグをつけて外出することに抵抗がありましたが、会社の人から何を言われることもなく、堂々と仕事に専念しようと思うようになりました。
また、Aさんの住んでいる地域にはウィッグへの助成金が支給されることを知りました。Aさんは病院で申請に必要な書類をもらい、早速申請しました。1カ月ほどで支給されました(助成金の制度の有無はお住まいの自治体により異なります。医療機関、あるいはお住まいの保健センターなどご確認ください)。
Aさんはウィッグと上手く付き合いながら仕事を続けています。
お金の話 続
社会保険には、全国健康保険協会の運営する「協会けんぽ」があります。企業によっては、企業グループで独自に組合管掌健康保険を設けることがあります。そこでは、従業員へ福利厚生の提供や保険証の交付を行っています。
対して国民健康保険は、それぞれの市区町村が運営しています。
Aさんの配偶者である夫は仕事をすでに退職していましたが、四月から再就職をしました。そのため国民健康保険から社会保険に加入していました。国民健康保険に加入していたときには、月にかかった医療費の自己負担額が世帯総額80,100円以上となると、市区町村の役所から通知が来て払い過ぎた自己負担額を返戻してくれました。しかしながら社会保険は基本的に『申告制』ですから、放置していれば、受診した日から2年過ぎると時効となり、払い過ぎた自己負担額分は返戻されません。
Aさんはその制度の仕組みを知らなかったのです。
また高額療養費制度では、あらかじめ『限度額適用認定証』の交付を受け医療機関の窓口に提示すると、その医療機関でのひと月の支払額が自己負担限度額までとなります。
これは医療費を全額支払った後に申請して払い戻しを待つ必要がなく、医療にかかるごとに高額な金額を用意する必要がなくなります。Aさんはその制度を知らなかったため、抗ガン剤治療や造影検査のたびに、5万円から10万円くらいの現金を用意していました。
しかしながら社会保険の制度を適切に利用することで、窓口で支払う金額の目処もつきやすくなり、また高額療養費立替払いの申請を毎月行うことで、世帯合算して払い過ぎた医療費自己負担額を払い戻してもらうこともできました。
Aさんの場合、配偶者である夫の医療費もあったため限度額適用認定証を使用しても、医療費の世帯合算の自己負担の金額は月に10万円以上でした。世帯合算して立替払いの申請をすると、2万円程度が払い戻しされました。
また、社会保険の場合は世帯収入により毎月の自己負担額が変わります。
Aさんの配偶者である夫の月額報酬は28万円から50万円の間でした。そのため毎月の自己負担額の上限は9万円弱でした。
社会保険の場合は、お勤め先により会社の総務課が立替払いの申請をしてくれるなど、対応は様々です。
家庭での医療事情が大きく変化した場合には、お勤め先の総務課などにご相談なさることをおすすめいたします。
また会社の規模によってはご本人が申請する方が早いこともあります。
共済組合などによっては負荷給付制度もございます。
ご自身の加入している保険にはどのような制度があるのかを確認すると、医療費の負担が減る、申請の手間が省けることがあります。
ご家庭の医療事情が変化したときには是非制度の仕組みをご確認なさってください。
がん治療にはお金も時間もかかりますし、体の負担も大きくなります。
医療費の心配を少しでも減らし、治療に専念することが肝要です。また医療費に余裕が出てくることで治療の選択肢も広がります。
ガン治療とお金の話
『一体どのくらいの治療費がかかるのかしら』
皆さんはご自分の加入している保険をご存知ですか?ご自分の加入している保険の場合、月の自己負担の限度額がお幾らになるのかをご存知ですか?自己負担限度額を超えた場合、どうしたら良いのかご存知ですか?
加入していらっしゃる保険、或いは勤務先によってはご自身で何もせずとも然るべき手続きを先方が行い、払い過ぎた『治療費』が返戻されることはあります。逆に、自己申請しなければ払い過ぎた『治療費』は戻されず、時効をむかえてしまい全く返されない場合もございます。
今回はある患者さんの事例をご紹介いたします。
Aさんは68歳女性です。6月の終わりから体調の変化に気づきました。
背中の痛み、胃部不快感、全身倦怠感。時折微熱も続くように感じていました。
7月になり、お孫さんが夏休みに遊びにくると、お孫さんの相手をしたりお世話をすることが非常に辛く感じるようになりました。
娘さんからは充分な画像診断を行える総合病院を受診するように勧められましたが、介護や習い事で忙しく近隣のクリニックにて受診をしました。時間はかかりましたがクリニックで可能な限り行える検査をお願いし、痛みを止めるためにロキソニン60mgなどを処方してもらい凌いでいらっしゃいました。
しかしながらその結果、どうやら膵臓が腫れており、その大きさは5cmくらいになっている、と診断されました。そこまでの結果に辿り着くには2ヶ月かかりました。当然クリニックでは対応しきれず、まずは鑑別診断をするために地域のがんセンターを紹介され、その日のうちにがんセンターにて受診しました。
がんセンターでは腫瘍マーカーの数値が非常に高いとされ、すぐに入院し膵臓の生検が行われました。それから1週間程度で、Aさんは『膵臓がん』と診断されました。
その日から、ガンの治療がはじまりました。
クリニックからがんセンターに紹介されてから10日足らずのうちにガンの治療が始まったのです。
Aさんの場合、膵臓がんステージⅣであり、遠隔転移があり外科的治療による患部の摘出は不可能でした。がんセンターにおける治療は、抗ガン剤治療の一択でした。
Aさんはまず入院をして抗ガン剤治療を開始しました。家族の、少しでも居心地の良い環境で治療を受けてほしい、との願いから個室に入院をしました。個室は保険外ですからプラス20,000円ほどかかります。
最初の抗ガン剤治療の入院は病状にもよりますが、3日から4日かかります。
一回目の抗ガン剤は無事終わり、Aさんは少しホッとしました。しかし退院後、支払った治療費の総額をみて不安になりました。
生検の検査の入院には65,000円、初回の抗ガン剤治療では135.000円程度かかりました。
それまでは、医療費の自己負担額は月に精々20,000円程度でした。
それが、薬代を含めると、月に200,000円以上の出費となるのです。
困ったAさんは窓口で自己負担額の支払いを抑える制度を知ることになります。