病院が、お家
福祉の狭間があります。
難病で入院していたA君。
私が担当した時には入院してからすでに4年経過していました。
前任者によると、すでに治療は終えており退院できる状態とのこと。
日常の生活をして数ヶ月毎に経過観察を。
A君には帰る家が無いのです。
入院中に両親は失踪。頼る親戚もありません。
入院中、誰一人お見舞いに来る人はいなかったそうです。
こうなってしまうと、病院を退院し施設へ、となるのですが
法律の上では親権が失踪した親にあるため出来ない手続きが沢山あり、その手続きを進めている最中でした。
そのために、A君は病院に、居る、のでした。
『ここが、お家なの。どこにもいきたくない』