未破裂脳動脈瘤について
頭には大きな血管が走っています。
血管が外側にむけて風船にように膨らみ瘤が出来ることを
未破裂脳動脈瘤といいます。
未破裂、ですから破裂することもあるわけです。破裂した場所が脳幹に近いと、オペをしても間に合わないこともあります。
脳の解剖は改めて解説します。
今回お伝えしたいのは
全ての未破裂脳動脈瘤をクリッピングしなければならないわけではない、
ということです。
未破裂脳動脈瘤の診断をされると、クリッピングの手術、あるいは血管内治療によるコイルで塞ぐ処置を勧めらるかもしれせんが、統計では未破裂脳動脈瘤は温存しても破裂せずに終末期を迎える方々多いという結果も出ています。
だいたい、五ミリ以下の動脈瘤ならば温存しても破裂しなちといわれています。
しかしながらこれはあくまでも、一つの意見にすぎません。
合併している疾患はあるか、年齢は、既往歴は?
など様々な因子を鑑み決断することになります。
ただ、全ての未破裂脳動脈瘤に外科的な処置は必要なわけではない場合もある、ということをお伝えしたいと思いました。