最期かもしれない、お花見
今週のお題「お花見」
進行する癌をかかえているCさん。
余命半年と言われましたが、半年は過ぎて桜を見ました。
生きていることがとても嬉しい。
Cさんは新しい靴を履いて花見に行ったことを話してくれました。
『もう先がないのは分かっているのに
もう来年の桜もみたいと思ってしまう、
私は贅沢な人間でしょうか?』
私はこたえにならない生返事をしました。
じわじわと転移していく癌。
少しずつ現れていく症状。
むくみが治らないCさんの顔をみていました。
『あなたは正直ですね。
はっきり教えてくれるから、そこがいいのです。』
桜、もう少し散らないでいてください。