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痛みを伴うむくみについて

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今回は痛みを伴うむくみについてお伝えいたします。
まずはむくみについておはなしします。
むくみとは浮腫(ふしゅ)ともいわれます。私たちの体は心臓の働きにより、全身に血液が循環すること成り立っています。血液には栄養素、酸素、水分等が含まれております。血液が全身を巡り栄養素や酸素を全身の臓器に運び、そして老廃物等を回収して再び心臓に戻って来ます。健康な状態ならば本来は水分のたまらない場所に水分がたまってしまい膨らむことをむくみといいます。
そし心臓から一番離れた脚を巡ったあとの血液は重量の力に対抗して心臓まで戻らなければなりません。その重力に対抗してくれるのはふくらはぎの筋肉なのです。
ふくらはぎの筋肉が何らかの原因で心臓まで血液を戻す役割を果たせなくなった時、脚全体や膝、足首などの下半身でむくみがひどくなり、痛みを伴うことが少なくありません。
一日中立ち仕事をしていて夕方には足がパンパンになり、靴がきつく感じる方も多いかと思います。
しかしながらただむくむというだけではなく、痛みを感じることが多くなった場合にはより注意が必要となります。
先ほど申し上げたような、一日中立ち仕事をして夕方には足がむくみ多少の痛みを感じるという場合でも、しっかりと休養をとり、マッサージなどをすることでむくみと痛みが解消されるならば心配は要りません。
しっかりと休養をとり、むくんだ箇所を優しくケアしてもむくみも痛みも解消されない状態が継続する場合には病気が隠れているケースがあります。

ご自分でわかりやすいむくみは手、足、顔だと思います。
ここでは手、足、顔のむくみ、痛みをの原因となる病気についていくつかあげていきます。

腎臓の働きは血液をろ過して老廃物を尿に変えて体の外に出すことです。この役割が果たせなくなると、老廃物が血液中に残ってしまったり必要な栄養素までそとに出してしまうことがあります。腎臓に何らかの原因があり痛みを伴うむくみが続いている場合には、手足のむくみはだけではなく顔のむくみも酷くなります。この顔のむくみは特徴的で、ムーンフェイスともいわれます。満月のお月様のように顔が丸くなってパンパンに膨らんでしまいます。
腎臓に炎症を起こす腎炎、血液のろ過を正常に機能させなくなるネフローゼ症候群などが病名としてあげられます。

そして女性に多く見られる、甲状腺機能低下症です。甲状腺とは首の扁桃腺のもう少し奥、のどぼとけの少し下に位置する臓器です。
甲状腺が果たしている機能は代謝です。正確には代謝をつかさどるホルモンの分泌なのですが、ここではわかりやすくイメージしていただくために、代謝をあげたり下げたりする役割だとお伝えしておきます。
甲状腺機能低下症は全身の代謝を下げてしまいます。つまり新陳代謝が悪くなりますので全身が何となく重いと感じたり、首なども腫れます。
手足のむくみ、顔のむくみだけでなく急な体重増加や首の腫れも見られた場合には注意が必要となります。

そして栄養素が不足していると痛みを伴うむくみの症状があらわれることもあります。それはビタミンB1の不足です。
ビタミンB1の大切な働きの一つに、白米やパンなどの炭水化物として摂取した糖質を体内でエネルギーに変えるということがあります。ビタミンB1が不足すると、糖質をエネルギーに変えることができなくなります。足がしびれたり、むくみに痛みが伴い、動機などが引き起こされることもあります。

そして足の血管が浮き上がる、静脈瘤も痛みを伴うむくみの原因となります。足の表面にある血管がうねうねをと曲がり浮き出してくる病気です。

ただむくむというだけでなく、痛みを伴う場合には何らかの病気のサインかもしれません。
むくみは足に出やすいのですが、足だけではく手や、心臓よりも上にある顔や首に痛みを伴うむくみの症状があらわれた場合には軽視せずに受診することをおすすめいたします。

どこの科に受診したらいいのかお悩みになる方が多いかと思います。その場合、かかりつけの内科のクリニックなどがあるならばまずは内科の先生に相談してください。内科は非常に専門が細分化されています。短い診察時間に色々と説明することができないのではないかと不安になった場合には、気になる症状がいつ頃からどのくらい続いているのか、症状の程度はどのくらいのんか、あなた様が一番心配で困っていることをメモに書いて持参するとよいでしょう。
特に、痛みをともなうけれどただのむくみで受診するなんて、、、と、遠慮してしまう方が多いのですが、日常生活を送る上で困っているならば早めに受診していただきたいと存じます。



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